米朝首脳会談はこれからが大事ー日本の役割重大
12日の米朝首脳会談。
これまで関連記事や論説、テレビ討論番組などを参考に
私の考えを整理していました。
会談の結果は予想通り、
大きな枠だけをお互い約束して
詳細な実行部分は後日また話し合っていく。
まあ、首脳会談っていうのが
そもそも細かいことをいちいち言う場じゃないし、
お互いの協力意志を確認し、
実務が稼働すればこの方向で力をつけてあげましょうー的なことを
約束する場でしょう。
結びが抽象的であるほど、
これからの解決への道のりに柔軟性が確保されます。
なので、日本は今回「置き去りされた」という意見もありましたが、
だからこそ、私は今、日本や中国など周辺国の役割を考えます。
こう見えても北朝鮮と国際外交を勉強するものですから。
そんな中、私の考えを多少反映しているというか、
今回の首脳会談は中身も特になかったし、
日本にとっては何も得られるものがなかったと悲観的な分析の中で
これから日本が活躍する余地があると
前向きな考え方を示すコラムがあって、ここに共有します。
安倍総理も、朝鮮半島の完全な非核化に向けた金委員長の意思を改めて文書で確認したことを北朝鮮に係る諸懸案の包括的な解決に向けた一歩と支持を表明するとともに、本来は日朝二国間で解決すべき拉致(最近「米国経由解決」から「二国間解決」論が強くなりましたね)について初めて米国大統領として明確に問題提起して下さった(声明には触れられていません)と、トランプ大統領に謝意を表しました。
まず、非核化については、今日一日では突っ込んだ議論に踏み込めなかったようで、トランプ大統領も「時間が足りなかった」と認めている通りです。しかし、これは、日本にとって必ずしも悪いことではありません。逆に、長距離弾道ミサイルだけの廃棄について米朝だけ=日本抜きで合意されたら最悪(最悪は避けたという意味で悪くはないと評論しています)です。
むしろ、トランプ大統領と金委員長とが史上初めて直接会談し、信頼関係を構築していく、そして「完全な非核化」に向けて意義あるスタート(米朝会談はスタートで、これからが本番という考えです。同感)を切れたわけですから、ベストなのです。トランプ大統領が記者会見で「これからプロセスが始まる」「集中的な時間を過ごしていくことになる」と明言した通りです。
考えてみれば、72年のニクソン訪中でも、その直後には成果が見えないと言われました。仮に、朝鮮半島の非核化に向けたプロセスが始まらない、あるいは滞るようなことがあれば、その時こそ日本は「北朝鮮が核を持ち続けるなら日本も核に手をかけざるを得なくなる」とはっきり言ってやれば(いや、これは無理。私は反対です)いいのです。
そして最重要の拉致問題について、トランプ大統領は「問題を提起した」「共同声明には記されなかったが、彼らは取り組んでいく」と述べました。次は「日本が直接、北朝鮮と向き合い二国間で解決していく」(安倍総理)番(米国が間で調整役をするより両者が直接向き合うのが見た目的にもよく、それが正論です。もちろんトランプ大統領が北朝鮮に、「公式声明には君らのめんつうを考えて入れないが、これから日本が声かけてきたらよく応じてね」と言ったのかもしれない)です。日朝首脳会談の実現と拉致問題の全面解決に向け力を尽くさねばなりません。