日中韓サミット、非核化向けた協力意志を確認する場でした。
《 出処》日中韓“北”非核化へ連携 共同宣言は深夜に発表(フジテレビ系(FNN)) - Yahoo!ニュース
まだ定例化していない日中韓3国サミットですが、
「北朝鮮非核化」という世界的な流れに
3国協力の必要性も高まったからでしょうが、
3国の首脳が集まった姿は
協力の意志もお互い確認し、今後真剣に向き合っていくという。。。
なんというか国民としては安心を感じる場面でした。
これを機に3国サミットという外交の場が活性化する気がして嬉しいですね。
これまでは北朝鮮との対話に対して
日本が北朝鮮への不信を払拭できず、
非核化の可能性についても懸念を抱いていた印象でした。
しかし、今週入ってから
(政治的なレトリックかもしれませんが)
北朝鮮の本気をある程度前向きに認めようとしているみたいです。
それを買って評価しているのでは、と思いました。
【参考】
金正恩氏「歴史的な出会いに」 トランプ氏との会談に期待示す(フジテレビ系(FNN)) - Yahoo!ニュース
北朝鮮、米朝改善に本腰? 正式肩書でトランプ氏を報道(朝日新聞デジタル) - Yahoo!ニュース
北朝鮮メディア、初めて米朝首脳会談に触れる(朝日新聞デジタル) - Yahoo!ニュース
そしてなにより、
日本としては大きな関心は
この非核化の議論をレバレッジにして
拉致問題も解決へ持ち込んでいけるかでしょう。
そんな中、
北朝鮮は米朝首脳会談の前に抑留していた米国人3人を解放しました。
安倍首相は、「(米国人3人が)解放されたことは、北朝鮮の前向き姿勢で歓迎したい。拉致解決のために、日米、日米韓で、あるいは中国の協力も得て、全力を尽くしていきたい」と述べた。
これは日本人拉致被害者らにも帰還の希望があると解釈できますが、
一方、日本人拉致被害者の家族のみなさんとしては
もっともどかしさを感じるかもしれません。
横田めぐみさんのお母さんもインタビューでおっしゃったように、
解放された3人の米国人よりずっと長い期間、
しかもなんの罪もなく拘束されている日本人はなぜ解放できないのか。
今回の米国人解放も
北朝鮮が人権侵害への反省や謝罪という根本的な理由で解放したとも言えないので
よりそう感じるかもしれません。
こういう意見もあるんですから。
しかし、
北朝鮮非核化を巡る最近の情勢は
もはや子供の約束のように純粋に動いてはいません。
先日、北朝鮮の金正恩が急遽中国の習近平主席と会ったことを見ても、
(二人が何を話し合ったかは明らかになっていませんが)
北朝鮮をはじめ関連国らは、
「非核化」という大義名分の下、
何をあげて何を得るか、という外交ゲームに入った状況です。
これからは目標するものを得るために、戦略を練るタイミングです。
本意ではなくても、「あくまで○○を得るための措置」であっても、
日本は、「拉致被害者の帰還」を北朝鮮から引き出せるカードはなんなのか、
戦略を考えて、周辺国との協力体制を強固にしていくべきではないでしょうか。
「それは悪いことだから、帰してー」は「表」。
「裏」では「帰すしかない」状況をつくる。
今日アメリカが3人の米国人を解放させたようにですね。
非核化成功、北朝鮮への対価、対北経済制裁の維持、国連決議、関連国との協力、関連国への対価など
いろいろなファクトが複雑に交錯しています。
これをうまく解くためには
昨日のような関連国同士の綿密な協議と協力、
それしかないと思います。