ー東京留学中ー

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「非核化は先代の遺訓」 非核化への始動

headlines.yahoo.co.jp

 

今日付けの韓国新聞でこんな記事を目にしました。

北朝鮮の変化は肌で感じつつも、

それが本当なのか、本当ならいきなり変わったのかについて述べています。

 

確かに、少なくとも「核」に関しては

2018年新年の辞を機に金正恩の態度は正反対に変わりました。

「核保有国宣言」から「非核化」へと。

 

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先日あったなんとか会議でも

「核」の話が抜けていたし、

上の記事で分析しているように、労働新聞の社説の論調も

2017年と比べて核に触れていないようです。

 

それについて金正恩は、

 

金日成主席と金正日総書記の遺訓に照らして、朝鮮半島の非核化が実現するよう力を尽くしていく

 

と、先代の遺訓であるから大事に守るだけだと言っています。

 

そして、先日の15日。

祖父の金日成の生誕日、北朝鮮最大の祝日には

例年の軍事パレードや武装武力の誇示などはなく、

(もちろん核を歌うこともなく)

海外の芸術団を招いて文化公演をするなどおとなしく過ごしました。

 

 

考えてみれば、金正恩はこれまで

先代の遺訓などを大事にするいい孫、息子でした。

 

若い年に後継者イメージをきちんと完成する前に

トップになってしまった金正恩

政治基盤が弱く、

絶対的に祖父と父の光栄の傘の中にいるしかなかったでしょう。

そんなわけで、最初数年間は

自分自身の偶像化より、金日成金正日の偶像化に注力し、

自分はいわばその「白頭血統」をつないだ者であることを強調し、

幹部らと住民に自分の権力を正当化するのが急務でした。

 

しかし、2016年、2017年あたりから

金正恩は変わりました。

いよいよ自分を偶像化する作業も活発にしたし、

自分の肩書も昇格させたり、

いろんな法律を変えたり、

宣伝文句に自分の名前を入れたり、自分を飾る言葉のレベルを上げたりして

もう祖父・父の影にいない、

堂々と独立した最高指導者であることを強調しはじめたんですね。

 

それから、核の暴走。

父の金正日を上回るほど頻繁に核実験とミサイル試験発射を行った。

 

 

なのに、いまさらおじいさんとおやじの遺訓?

確かにうさんくさい、疑わしいと思うべきです。

 

 

しかし、私はその真意を問うのは意味がないんじゃないかと思ったんです。

戦略なんですから。

非核化に転じた理由が全的に遺訓のためなのかは関係ない。

むしろ、これまで核保有のために住民を先導して突っ走ってきたのに

方針を急転するにあたって、

住民を説得する理由として「先代の遺訓」以上のネタがないから

これを今となったより強調していると考えています。

 

 

専門家ではないんですが、

長年北朝鮮を勉強しながら見守ってきた者として

太陽節の過ごし方もがらっと変えたくらいだから、

かなり今後の会談などに本気で向かっているんだと私は感じました。